フリーランスでエステを コロナ後の副業視野に美容技術

新型コロナウイルス禍で働き方が変わる中、副業を視野にエステティックやメーキャップなどの美容技術を学ぶ女性が増えている。「ナリス化粧品」(大阪)が女性たちを対象に開くセミナーの今年度上半期の受講者は、前年同期と比べ37%増加。コロナ前の令和元年と比べても9%増えたという。

「シワが気になるんです」「潤いが足りないようですね。化粧水はどのくらい使っていますか?」

兵庫県三木市のナリス化粧品研修センターで昨年12月、セミナーの受講者たちが、顧客カウンセリングや肌の手入れなどの実技研修を受けていた。主婦や会社員らで、年齢層も職種も幅広い。「コロナ禍で収入が減ったり、働き方を見つめ直したりした女性の参加が増えている」(同社広報)という。

セミナーで美容技術などを身に付けた後は、フリーランスのエステティシャンとして、同社が運営する「シェアサロン」を使って働き始めることも可能だ。3人の子供を育てながら児童クラブ職員として働く同県明石市の吉田美沙恵さん(31)は「定年もなく、自分のペースで長く働ける仕事だと思った。技術を身に付けて、副業として始めたい」。子育ての終了を機に参加したという同県西脇市の介護士、寺島きよさん(50)は、「人に喜んでいただける仕事だと思う」と意気込んだ。

ナリス化粧品が昨年9~12月、化粧品購入者を対象に行った調査では、仕事をしている女性の22・7%がコロナ禍で「収入が減少した」と回答し、31・9%が「転職・副業を検討した」とした。同社は「コロナ禍でサービス業などが大きな打撃を受け、非正規労働の女性たちにとって厳しい環境が続いている。ライフスタイルに合わせて収入を得られる副業への関心が高まっているのではないか」としている。

【情報提供】産経新聞社
【URL】
https://www.iza.ne.jp/article/20220214-7Y2E3DHNE5PNNA7TA4EQST2O4Q/

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